Perla di Yukiko by ユークルチェ Joekeltje

ジュエリーデザイナー由紀子のテネシーから世界へ日記

April 2013

Steve Maguire (スティーブマグワイア)エクセルをつくった人

義兄夫妻が遊びにやってきました。
義兄は、Steve Maguire (スティーブ マグワイア)といって、
マイクロソフトでみなさんが使っているエクセルというプログラムを開発した伝説の5人の1人。
プログラマーの世界では大変に有名な人です。

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エクセル開発後、28歳でマイクロソフトを去り、執筆活動や講演などをしています。

このたび自筆の本の改訂版が出たといって持ってきてくれました。
20年前に書いた本ですが、
現在もコンピュータープログラマーの必読書として売れ続けているので
改訂版を出したそうです。
マイクロソフトやフェイスブックのプログラマーも必読だそうです。

内容は、所々にいろんなエピソードがあって私のような素人にも読める部分が多いです。
本人曰く、プログラミングにあたってのハウツーではなく、
仕事するにあたっての発想や心構えを書いたので
ロングセラーになっているのではと言っていました。 

本人は、高校生の卒業アルバムで将来物書きになりたいと書いた人ですが、
本当に何冊か本を出版。

最初の出版がこの本で、16カ国語に翻訳されて世界中の人たちに読まれているそうです。
もちろん日本語にも翻訳されて販売されています。(マイクロソフトプレス)
スティーブマグワイアといえば、日本のプログラマーの人たちにもよく知られる名前だそうです。

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コンピューターの世界は、毎日どんどん進化しているので、
こういうハウツーもので20年も売れ続けるというのはすごいことだと思います。

本人はというと、とても気さくでおもしろい人です。
話し好きで、新しいもの、おもしろいことが大好き。
いろんなことに興味があって大きな目をキラキラさせてワクワクするのが大好きです。

生まれつきの難聴で耳がよくきこえませんが、
それを苦にする事なくのびのび育った人です。
家族も本人も耳が聞こえにくいことをちっともハンデと思わず、今もそれは変わりません。
それもユニークな発想に組み込むような人なので、
エクセルというプログラムを作って世界中に届けることができたのかもしれません。

以前は、補聴器をあまり使っていなくて
唇を読んでもらうために正面で話していましたが、
今は、補聴器を使うようになったので今回はいろんな話ができておもしろかったです。

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スティーブと奥さんのベス。
とっても賢く心の広い奥さんで、2人ともとても仲良し。
とてもすてきなカップルです。

ちなみに、スティーブのお父さんは日本航空の外人パイロットだったので、
中学校と高校は日本育ち。
今はもうなくなってしまった横浜のセントジョセフというインターナショナルスクールの卒業生です。

日本で育ったということも
彼の中のユニークな発想の源になっているようです。

参照

ライティングソリッドコード − バグのないプログラミングを目指して
スティーブマグワイア著、マイクロソフトプレス

Writing Solid Code, Second Edition
Steve Maguire
 

Steve Maguire  Wikipedia 

Rowan Oak - ウィリアムフォークナー(ノーベル文学賞作家)の家

メンフィスから南東へ1時間半ほど車で行くと
オックスフォードというこぢんまりしたミシシッピ大学のある大学街があります。
そこにある、ノーベル文学賞を受賞した20世紀アメリカ文学の巨匠、
ウィリアム フォークナー(William Faulkner、1897-1962)の家を訪れました。
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Rowan Oak(ローワンオーク)と名付けられた白い家は、 森の中の木立を通り抜けたところにあります。

広々とした敷地にたてられた家は、当時のままに残されていて、フォークナーの普段の生活がしのばれます。
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書斎にあるこのタイプライターでたくさんの傑作が生み出されました。
ゴルフバッグが立てかけてありました。

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書斎の壁に書かれていたフォークナー自筆のメモ。
月曜日、火曜日などの一週間分のメモは「寓話」の内容を書き残したものだそうです。
几帳面な字から人柄がしのばれます。

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1950年にフォークナーがストックホルムでノーベル文学賞を受賞した 様子です。

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フォークナーは1955年、日本の長野にセミナーで訪れており、
そのときに持ち帰った日本人形が客間に飾ってありました。

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フォークナー家の食堂。
フォークナー家には、あとになってから母屋に台所が設けられたそうですが、
買い取った当時は、台所は離れにあったそうです。

当時のアメリカ南部の社会的に地位のある家庭ではメイドがいて、
裏にメイドの住む離れ、
またその人たちが料理をする台所が別棟に建てられるのが普通だったそうです。

昔の奥さんたちは、料理をすることもない生活をしていたようです。

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グランドピアノのある客間。
入口を入ってすぐ右側にあります。


子どものころ、家の書棚にあった世界文学全集からひっぱり出して読んだのが
フォークナーの「八月の光」、「サンクチュアリ」でした。
中学生の私には重く難解な題材で話の内容もあまり覚えていませんが、
フォークナーという名前の作家がいたことはよく覚えています。
今、私はその人が暮らしたところからさほど遠くない土地に暮らしています。

夏になると40℃近くの気温がずっと続く暑い暑い八月。
奴隷を使って栽培していた綿花の畑。
青空の日が多く、明るい大地ですが、
アメリカ南部はとても複雑な人間関係がある土地柄です。

少女の頃、遠い日本から思いを馳せていた大地に私が今暮らしていることに感慨の念を覚えます。

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いつもは晴れるのに、訪れた日はあいにくの小雨模様。
庭に紫の花が咲いているのがとてもきれいでした。

参照
ウィリアム フォークナー Wikipedia


Rowan Oak
住所: Old Taylor Rd, Oxford, MS 38655
電話:(662) 234-3284
営業時間:
 
月曜日定休日
火曜日ー土曜日10時00分~16時00分
日曜日13時00分~16時00分










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